女子高生の私と不機嫌な若頭
お迎え?
なんの話なんだろうか……
けど女は青ざめた顔で震えている
「申し訳ありません、何卒ご勘弁を……二度と言いません、二度と近づきませんので、どうか、どうか……」
女は泣きながら土下座をしていた
「うふふっ……涼介の事知ってるのに顔を見た事なかったのね、かわいそうに。お邪魔しました」
そう言って翔子さんは出て行った
それに続いて私と涼介さん
最後に三宅さんが出てきた
どうなるんだろうか……
あんな女の姿を初めて見た
「杏奈ちゃん、またあとでね」
翔子さんはいつもと変わらず笑顔で三宅さんと帰っていった
私達も帰ると思い涼介さんの車に乗り込む
涼介さんは無言で走り出した
沈黙が続く……
雄哉のことが上手くいって
少しホッとした
あっ……
『涼介さん、ありがとう』
私のためには怒ってくれて嬉しかった