女子高生の私と不機嫌な若頭
涼介の後を追っていった
そして一軒のお店に入っていった
それは私が前に働いていた南谷
入るの?……けど、入ったし…
そう思って中へ入ると
女将さんと涼介さんが話していた
女将は私に気がつき駆け寄ってきてくれた
「杏奈ちゃん、お久しぶり。どうしてるか気になっていたの……あの時はごめんなさいね……やっぱり杏奈ちゃんに残って貰った方が良かったわ…」
え?
「杏奈ちゃん辞めちゃったら、厨房や仲居さん達が怒って大変だったの……新しい子もなかなか長続きしなくって…」
『そうなんですか……』
もしかして、また雇ってくれるのかと
私は密かに期待していた
「でも、涼介くんといるなら無理ね…」
女将は残念そうに言った