女子高生の私と不機嫌な若頭
へ?
なんで無理なの?
『女将さん、私は働きたいんです』
そう言うとびっくりした顔で女将が近寄ってきた
「杏奈ちゃん、ダメよ……涼介くんがいる以上無理なのよ」
そう小声で言ってきた
何が無理なんだろうか…
不思議で仕方が無かったが
それはすぐに分かった
南谷で昼食をすることになり
私と涼介さんさ個室にいた
働いていたけど食べるのは初めて
いつも食べたいメニューがあったから
とっても幸せな気分だった
『ん〜、美味しい』
賄いも美味しかったけど
やはりおいしい
「ふっ……うまそうだな」
『はい、おいしいですよ』
涼介さんが珍しくって言うか
私は初めて見る笑い顔
胸がキュンとする……
その笑い顔……反則。