女子高生の私と不機嫌な若頭


そんな中、涼介さんの携帯が鳴る


「悪い」


そう言って席を外す涼介さん
涼介さんと入れ違いに女将が
食後のコーヒーを持ってきてくれた


『やっぱりおいしいです、ご馳走様でした』


「杏奈ちゃん、いつも一生懸命働いてくれてたのに、ご馳走も出来なくて……今日は私の奢りよ」


『え?本当ですか?やった』


自分で払うには躊躇しちゃう値段
だから嬉しくなっちゃう


「ねぇ、杏奈ちゃん…。涼介くんの事、知らないの?」


女将さんは涼介さんが来ないか確認をして話だした


『へ?何をですか?』

「今はどうだかわからないけど、昔ね付き合っていた彼女が涼介くんに内緒でバイトしてたの、それを知った涼介くんはそのお店を潰しちゃったのよ」
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