女子高生の私と不機嫌な若頭


カーテンを開けると
そこにはソファに座っている涼介さん


『あ……あの、これー』

「次」


私が話す前にまたカーテンが閉められ
服を脱がされ、また違う服を着させられる


それが何度も繰り返されて
カーテンが開くたびに
真っ直ぐな目で私を見てくる

涼介さんに見られるだけで
私の心臓はバクバクだった


かなり時間がたち私もクタクタ

「あれ、着させて」


涼介さんが言うと店員さんは一枚のワンピースを出してきた

これ……
前に一度来た時に、可愛いと思ったワンピースだった


可愛いけど、買える値段じゃないし
買ったとしても着ていくところもない


もう1年も前の服なのに……
そう思いながらワンピースを着た
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