女子高生の私と不機嫌な若頭


カーテンが開けられ
涼介さんの前に立つ


涼介さんが笑ってるような見えた


「着て帰る、残りは送っておけ」


そう言って立ち上がり
何処かへ行ってしまった


えっ?
着て帰る?
ちょっと……

また何も言えない……
って言うか、早い。


鏡に映る自分…いやワンピースを見る
1年前もだけど、やっぱり
このワンピース好きだな……


「気に入って頂けました?」


そんな私を白鳥さんは作業をしながらにこやかに見ていた


『あっ……す、すみません。お恥ずかしい所を見せてしまって』


誰もいないと思ってたから
余計に恥ずかしい


「前に……いらっしゃった時の事、私共も覚えております」
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