女子高生の私と不機嫌な若頭


「けど……可愛らしい子で良かった」
「それに、オーナーのあんな顔、眼差し……悔しいけど見た事ないわ」


そ、そうなんだろうか…
確かにドキドキしちゃうけど
いつも無愛想だし、口数少ないし……


何かあったら、いつでもいらっしゃい
そう言ってくれた白鳥さんにお礼を言い
涼介さんを探した

涼介さんは店の外で煙草を吸っていた
白鳥さんに別れを告げ
お店の外へ、涼介さんの所へ急いだ


『お待たせしてすみません』


私が駆け寄ると吸っていた煙草を消し
携帯灰皿へ捨てている


意外とちゃんとしてるんだ……


『あの、服のお金支払います』


この服は私が気に入っていたし
理由はどうあれ、取って置いてくれたものだから……
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