女子高生の私と不機嫌な若頭
指定された部屋へ入ると
綺麗で可愛らしい部屋
お姫様の部屋みたいな……
ラブホテルなんて来たことないから
色々なドアを開けてしまう
『おっきいお風呂……何人入れるの?』
お風呂をマジマジ見ていたら
涼介さんが入ってきて
慣れた手つきでボタン操作をした
『あ……お湯が出た』
蛇口をひねるとお湯が出る
それしか知らない私には驚きだった
「先、入れ」
そう言って涼介さんは行ってしまった
入れって……
けど、鏡にうつる私は
本当に海水浴をしてきたってくらい
ずぶ濡れだった。