女子高生の私と不機嫌な若頭


『涼介さん…ありがとう』


涼介さんが助けに来てくれなかったら……
そう思うと本当に怖い


「ったく……そんなんじゃ、一人にできねぇな……」


涼介さん…俺の女って言った
もしかして……そうなのかな?
聞こうとしたら
友達が駆け寄って来てくれた


「杏奈、大丈夫?ってか、岸谷組の若様の彼女なの?まじ?」

なんか興奮しているけど……なんで?
涼介さんは有名なの?
わからないでいると


「杏奈の友達?怖い思いさせて悪かったね、送らせるよ」


そんなことを言い出す
けど、その顔には違和感があり
なんか営業スマイルみたいだった


「きゃーっ!いいんですか?」

黄色い声援をだす友達
そこで友達と別れ、私は涼介さんと
別の車に乗り込んだ
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