女子高生の私と不機嫌な若頭
過保護
涼介さんと、あの日の事があってから
かなり距離が縮まった
口数が少なかった頃に比べたら
話すようになり
笑うようにもなった
「杏奈……」
「杏奈……早く」
私を急かす涼介さん
あの日以来、毎日朝と私が夜のバイトに行く時に必ずキスをすること
部屋から出る前だから
誰かに見られることはない
けど……慣れない
「ほら、早く……」
諦めて涼介さんの前に立つと
私の頬に手を当て優しいキスをする
それだけで変な汗がでる
なかなか離れてくれない
私が涼介さんの胸をトントン叩くと
ようやく、唇が離れた