女子高生の私と不機嫌な若頭
運命
「ごめんなさいね…櫻井さん」
『いえ、私の我儘を聞いていただいてたんで……私こそすみませんでした』
バイトしていた小料理屋をクビになった
お店側はやっぱりラストまで働いて欲しいことと、忙しい時間に帰られるのは厳しいと判断したからだ
わかっていたけど…
やっぱり辛い……
精神的にも、金銭的にも……。
どうしようか考えながら家に向かった
玄関を開けようとした時
雄哉の足が止まった
『雄哉?どうしーー』
雄哉に声を掛けようとした時
家の中から、聞きなれない声
……女の喘ぎ声だった
……誰?継母じゃない
継母より、若い声だった
『雄哉……お腹空いたね。そうだファミレス行こうか?』
私は雄哉の手を引き、歩き出した