女子高生の私と不機嫌な若頭


今日は学校が休み
けど、雄哉も保育園
涼介さんも仕事。


私は一人縁側で庭を眺めていた


部屋にいても何する事も無く
涼介さんには外出するときは連絡しなきゃいけないし……



「どうされました?」


私に声をかけてくれたのは
いつも優しい三宅さん


『ん……ちょっとね』


そういうと三宅さんも腰を下ろしてくれた


「杏奈様が来られて……ここの雰囲気もだいぶ変わりました」


三宅さんが話し出す
私の方は見ず、庭を眺めている


「若は笑うようになりました……組の仕事もきちんとこなしてくれてます」


三宅さんの言葉に違和感があった
だって……涼介さんが仕事をしなさそうには見えない
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