女子高生の私と不機嫌な若頭
雄哉はお子様ランチ
旗が立っているケチャップライス
ハンバーグにエビフライ
ジュースにプリンまでついている
雄哉は嬉しそうに食べている
それを見ているだけで安心
それにしても……
お父さんは、何がしたいんだ
家に帰るのさえ嫌になる
早くあの家から出たい
けど……雄哉はどうする?
雄哉をかかえて、あの家から出て
私の給料で暮らしていけない
ファミレスから帰れば
女は帰ったのか、家は静かだった
リビングに行けば、散乱している
そしてゴミ箱には使用済みのアレ
気持ち悪い…
雄哉の目に触れたくない
ゴミ箱も、リビングも急いで片付けた
虚しさだけが残る