女子高生の私と不機嫌な若頭
その時、ガレージの方から爆音が聞こえてきた
「あ、涼介のバイクだ」
この爆音が涼介さんのバイク?
私が知ってる音より遥かに煩い
「杏奈ちゃん…涼介はバイクに女は乗せない……今まではなかった」
え?……なら、私も……
その時、背後から涼介さんの声がした
「杏奈、行くぞ」
美鈴さんの腕が緩み
涼介さんの方を見ると
手には二つのヘルメット……
乗るの?バイクに?
美鈴さんを見ると美鈴は笑顔
「初めてかな?女を乗せるなんて……だから大丈夫、安心して涼介にちゃんと自分の気持ち伝えておいで」
美鈴さんの言葉が私の背中を押してくれた