女子高生の私と不機嫌な若頭
「何が不安だ?」
涼介さんの言葉に私の身体が強張った
さっきの話の続きなんだ……
『……うん……』
あれだけ言っといて
いざ言うと、なかなか言えない
それでも、涼介さんは
私が話すのを待っててくれた
『……わ…私がね……いつまでもお世話になってちゃいけないのは……わかっているの……いつかは出て行かないと…』
話し出すと、やっぱり涙が溢れてくる
それは……涼介さんと離れたくない証拠
涼介さんの腕にチカラがこもる
「誰が出て行けって言った?」
え?……予想にもしない言葉
だって……だって……
『だって……私だけ他人でしょ?雄哉は翔子さんの養子になったし、もともと雄哉と私は父親の血は繋がってるけど、戸籍上は赤の他人……』