女子高生の私と不機嫌な若頭
私だけ…他人。
雄哉と血胤関係があっても
戸籍上は赤の他人だし
雄哉はもう……岸谷家の人間
だけど涼介さんの答えは違った
「……だから、なんだ?」
『……え?だって……』
「俺のそばにいろと言ったはずだ、それがどういう意味なのか、お前は理解していないのか?」
言った……けど……
「それに、お前は俺を遊び人だと思ってるようだが、1年以上も見た女をずっと心に留めているんだぞ?馬鹿か…全く」
『ちょっと。馬鹿って何よっ!私は私なりに真剣に考えっ……』
涼介さんの方へ振り向き
言い返そうとした時
朝日に照らされる涼介さんにドキッとした
涼介さんは私を抱きかかえ
フェンスの上に私を座らせる