女子高生の私と不機嫌な若頭
上から見る涼介さんは
いつも以上にかっこ良く見え
いつもより真剣で優しい目をしている
「お前を養女にしなかったのは、俺と一緒になるためだ……高校生のお前に手を出さないのも、俺なりのケジメ」
……えっっ?
一緒になるため……っ?
ケジメって……
いろんな事が頭の中で考えていたら
顔が火照ってるのがわかった
「……やっと気がついたか」
『だ、だ、だって、涼介さん……何も言ってくれないし……言われないとわからない…私…恋愛とかした事ないし…』
バイトバイトの毎日だった私に恋なんて無縁の世界だった
『あ?言ってなかったか?』
「……言ってません……だから余計不安で……だから遊びなんじゃないかって思ってて…」