女子高生の私と不機嫌な若頭
そういうと涼介さんの手が私の頬へ触れた
「……杏奈が好きだ。できる事なら……今すぐでも俺のものにしたい」
直球告白に私の頭は真っ白だ
穏やかな波の音だけが聞こえる
「…な?……んな?…杏奈?」
『…えっ?あ、はい……』
やっと返事をした私に
笑っている涼介さん
「言われてないって言うから言ったら放心状態かよ、おかしな奴」
「……で?俺も言われてないけど…」
涼介さんはにやりとしながら
私に言葉を求めてきた
『っっ!……い、言ってなかった?』
ごまかそうにも、涼介さんの顔が近寄ってき誤魔化しがききそうにない