女子高生の私と不機嫌な若頭
嫌な予感
風邪もすっかり治り
私は普通の生活に戻っていった
昼間は学校
夜は1日おきに翔子さんのお店でバイト
バイトがない日は
白鳥さんのお店に入り浸るのが日課になってしまっていた
「あんたさ……オーナーに見つかったら私が怒られるんだけど」
涼介さんには伝えていない
言った方がいいのだろうか……
『……大丈夫ですよ!別に悪いことはしてませんし、ただ私が白鳥さんとお話したいだけですから』
白鳥さんと話していると、楽しい
口は悪いけど言うことは的確でわかりやすいし、優しさがある
「まったく……あんたって子は……。オーナーがあんたを選ぶ理由がなんとなくわかる気がするわ」
呆れながらも、店にいることを承諾してくれてるんだと勝手に解釈をする