女子高生の私と不機嫌な若頭
「……杏奈……」
そう言って私にキスをしてくる
『…っ。……んっ…あっ……んっ』
いつもの優しいキスではなく
少しだけ荒々しく
涼介さんの舌が入ってくる
ビックリしたけど
拒むこともなく
私は涼介さんのキスを受け入れる
静かな部屋の中
私と涼介さんのリップ音と漏れる息
いつもと違う涼介さんに戸惑いながらも私は涼介さんの首に腕を回した
涼介さんは驚いた様子で私の唇から離れた
『涼介さん…?』
「悪い……」
そう言って私を抱きしめる
何かがあったんだと理解した
けど、聞くこともできず
ただ、涼介さんを抱きしめることしかできなかった