女子高生の私と不機嫌な若頭
白鳥さんに言われた通り
何をするにも
私は涼介さんに連絡を入れた
『学校が終わったので、帰ります』
『今日は友達とカラオケ行ってきます』
そして……
『帰りに白鳥さんに会いに行きます』
涼介さんは私の行動に文句は言わない
「気をつけて帰るように」
「帰る時はまた連絡すれ」
「白鳥の邪魔はするなよ」
白鳥さんの話だと、涼介さんは店に出入りしていることを知っていたみたい
「まさかオーナーが私なんかに頭を下げると思わなかったわ…って言っても、オーナーの頼みであんたと話してるわけじゃないし、私はいつも通りにしてるだけよ」
白鳥さんに涼介さんが私と仲良くしてくれって頭を下げたらしい……
涼介さんは涼介さんなりに私の事を考えての事だろう。