女子高生の私と不機嫌な若頭
そういうと、高畑さんは薄笑いし
私の肩を抱き引き寄せた
「杏奈が岸谷の家に住んでいる事も……年齢詐称している事も……弟が岸谷の家に養子になったことも知ってるよ」
「……もちろん、杏奈が岸谷涼介の女だって事もね」
驚いて高畑さんを見る
「君の返答次第では、争いが起こるよ?親父は何が何でも俺を組みに入れたがっている、俺は杏奈が欲しい……そのためならなんだってする。鮫島は岸谷の傘下じゃない……言わば敵だな…」
「どうなるかな?……杏奈の大事な人達、傷ついちゃうかもね…」
その言葉にゾッとしてしまう
「よく考える事だね」
そう言って私の手の甲にキスをした