女子高生の私と不機嫌な若頭
私の決意
『涼介さん……今度の休み、デートしましょう。また海に行きたい』
私の涙を拭いながら
心配そうに見てくる涼介さん
「ああ、わかった。前に行った海がいいんだろ?」
涼介さんはわかってくれる
私はあの海が好きだった
涼介さんに買ってもらった
あのワンピースを着て行きたい
それが私の望み
みんなが幸せに暮らせるための選択
そして
約束の日
朝から準備をし、お気に入りのワンピースを着て軽く化粧をする
涼介さんと過ごす最後の日……
どんな事があっても今日だけは笑顔で過ごすと決めていた
それは涼介さんに気づかれないために……