女子高生の私と不機嫌な若頭
『お待たせしました』
私を見るなり
涼介さんは私を抱き寄せる
『ど、ど、どうしたんですか?』
いきなりの事で驚いた
だって部屋とか車とか
二人だけの時しか、こういうのはない
「……可愛すぎて、つい」
そう言ってくれる涼介さんが愛おしい
ようやく涼介さんの腕が緩まり
「行くか」
そう言って私達は車に乗り込んだ
車を走らせる
あの時はすごく不安な毎日だった
今も……これからの事を考えたら不安だけど、けど今は涼介さんとの時間が幸せ
運転している涼介さんは
とってもかっこよくて、見惚れてしまう
ずっと……ずっと見てたい
そう思ったらスマホを涼介さんに向けていた