女子高生の私と不機嫌な若頭


カシャ…


「……杏奈っ」


『へへへっ…』


写真を撮った事に
涼介さんの眉はピクッとしていた


涼介さんをいつでも観れるように
たくさん…おさめたい。


『せっかくのデートなんです。写真もたくさん撮っていきましょ』


涼介さんは鼻で笑いながら
車を走らせる


そして、前に来た海に着いた
前回もだけど
ここ……好きだな


多分、昔家族で行った海に似てるから


「気をつけろよ」


『うん』


前科がある私に笑いながら言う涼介さん
サンダルを手に持ち
砂浜に足を踏み入れた
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