女子高生の私と不機嫌な若頭


ゆっくり……
私が転ばないように……
バスタブへ誘導してくれる



『んー…気持ちいい』


さっきまでの恥ずかしいさ
緊張はどこへ行ったのやら……


私は両手を伸ばしながら
リラックスタイムだ



「ふっ……ったく、お前は」


呆れてる声が私の耳元から聞こえる
涼介さんはいつものように私を後ろから抱きしめている


『……なんか、涼介さんと初めて一緒にお風呂に入るのに、初めてな気がしません。なんでだろう?』



本当に不思議だった
毎日抱きしめられながら眠りについていたからなのか、免疫がついたのかな?
けど……裸だよ?


「なら、これから毎日一緒に入るか?」


涼介さんの言葉に私はこたえられない
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