女子高生の私と不機嫌な若頭


涼介さんの口角が上がっている
そしてゆっくり私が握りしめていた
タオルを取り、ポイっと投げた


『わっ、わっ、わっ。』


何も身につけていない……裸だ
恥ずかしくて、何も隠すものがなく
急いで涼介さんにくっついた



「意地悪しすぎたか」


反省の言葉かと思いきや
笑っている声だ……確信犯だ


『涼介さんっ、恥ずかしいです…それに、寒いんで何か掛けさせてください』


そう言うと涼介さんは身体を起こしガウンを脱いだ


んーーーっ。

なんて逞しい身体なのかしらっ
ってか、どこ見ていいかわからない


「杏奈……」


私を呼ぶ声は……甘い

私に触れる指は優しい


「限界……」


そう言って私にキスをしてくる
優しいキスから激しいキスへと変わる


初めてを……
大好きな涼介さんへ……


後悔はない
この選択をしたことを……。
< 219 / 314 >

この作品をシェア

pagetop