女子高生の私と不機嫌な若頭


何度もキスをし
何度も名前を呼びあった


『ん…な、なんか……変っ』


「っ……大丈夫、俺がいる」
「杏奈……っ、俺のそばにいろよ…」


涼介さんは決して私の手を離さなかった
もしかしたら、私の変化に気がついていたのかもしれない




目がさめると、今日も抱きしめられてる
涼介さんはスヤスヤ寝ていた


ふふっ……寝顔が可愛い。
やっぱり撮りたい……


私は静かにベットから出て
スマホを手にし、またベットへ戻った


スピーカー部を押さえ
シャッター音を出さないように
涼介さんの寝顔を撮った


『……ふふふっ、可愛い』


涼介さんは起きる気配がない
だから私もまた眠りについた
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