女子高生の私と不機嫌な若頭


「馬鹿か…いつでも出来るだろう」


そう言いながらも涼介さんは
私にキスをしてくれる


「痛みが和らいだら、またどっか泊まりに行こう……あの家では無理だ」


……確かに……無理だ
だって、喧嘩しただけで
三宅さんや組員さんたちが飛んでくるんだもん…


『確かに無理だね……それに、気が気じゃない。聞こえてないかって』


「……ならあの家、出るか?」


へっ?
私がびっくりして見ると
涼介さんは……本気らしい。


「いつでも、お前を愛せる」


涼介さん……


『もぅ……ダメですよ』


そう言って涼介さんに抱きついた
嬉しいのと……辛いのと……
私の心は複雑だった
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