女子高生の私と不機嫌な若頭
家に着いたのは夕方だった
涼介さんは仕事があるため
着替えてすぐ行ってしまった
「遅くなるから、先に寝てろ」
遅くなるのは珍しい
多分、私がワガママ言ったせいだ
涼介さんが行ってしまった後
私は自分の荷物を整理した
最低限のものを鞄に入れ
あとは処分してもらおう…
そして、私はある番号に電話した
『……杏奈です。この前の話……引き受けます。だから……』
「そう言うと思っていたよ。親父には俺から言っておくから大丈夫。明日にでも向かえに行きたいんだけど…」
『はい、明日……学校が終わり次第…』
電話を切った
電話の相手は……高畑さん
私は明日、高畑さんの所へ行く