女子高生の私と不機嫌な若頭


今まで考えてもみなかった


これが涼介さんとだったら
どんなに嬉しいこと……



『…涼介さん……』


言ってはいけないフレーズを
私は無意識に発していた


俊太郎は動きを止め、私を睨みつけた



やばいっ。
そう思っても既に遅かった



「…今、なんて言った?」


私が黙っていると
俊太郎さんは私から離れてシャツを着た


俊太郎さんが私に近寄り
私に平手打ちをしてきた


バシッ……



「自分の置かれている立場わかってる?」


それだけ言って部屋を出て行ってしまった
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