女子高生の私と不機嫌な若頭


言ってしまった……
ずっと我慢していたのに。


大丈夫だろうか…
涼介さんや岸谷のみんなに
迷惑はかからないだろうか…


それだけが心配だった


けど、次の日も何も変わらず
俊太郎さんは何も言ってこない
それどころか
俊太郎さんは怪我をして
帰ってくることが増えていった


俊太郎さんに言われれば
傷の手当はする
けど、言われなければしない


冷たいやつだと思うかもしれない
優しさなんて……必要ない



血の臭いがこんなに
鼻に付くなんて思ってもみなかった
それでも……俊太郎さんは私を抱く。
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