女子高生の私と不機嫌な若頭
暫くして俊太郎さんは出かけて行った
こんな時間に?と思ったけど
いない方がいい。
俊太郎さんは私に鎖を繋ぐのを
忘れて行ってくれたおかげで
私は自由に動けていた
ただ、玄関には出れない
玄関の前に、私が来た時に逃げ出さないようにと扉をつけていた
それは内側からは開かず
暗証番号を入力するオートロックのドア
暗証番号をわかったところで
内側からは開かないため、無意味
俊太郎さんは
その日も……次の日も…帰ってこなかった
こんな日は初めてだった
俊太郎さんのベットでは寝ない
監禁部屋のソファで
眠たくなったら寝落ちする
じゃないと眠れないんだ