女子高生の私と不機嫌な若頭
涼介の優しさ
「若も、時間があるから受けましょう」
三宅さんの一言で
私達は今……病院着です
「フっ……なんて格好だ」
『……本当ですね』
私と涼介さんは二人で一つずつ
検査を終えて行った
そして……あの検査も……
それはとても苦痛で…申し訳なくて
涙が出てしまった
検査室を出ると、
廊下で涼介さんは待っていてくれた
「おいで」
そう言ってくれた
涼介さんはわかっていたんだろう
私の心にある全てを……
『りっ……りょーすけさーん』
私は子供みたいに
何も考えずに泣いた
その間、ずっと……
ずっと、涼介さんは私を抱きしめて
頭や背中をずっとさすってくれた