女子高生の私と不機嫌な若頭
眠ってしまった雄哉をおんぶして
家へと歩いている
借りた服は返さなくていいと
言われたけど、そういうわけにはいかない
託児施設には何人かの子供がいるようで
大きい子は小学1年生
小さい子は1歳にも満たない
シングルマザーや事情があって
家に置いておけない人……
人それぞれ悩みは抱えている
翔子さんはそれを全て分かった上で
雇ってるんだと思った
だから似つかわしくない託児施設があるんだ
家に帰れば、静かだった 父は寝ているようで、私は静かに部屋に向かった
明日……
また翔子さんの所へ行こう
私は決心をした