女子高生の私と不機嫌な若頭


みんなでご飯を食べ
みんなで話、みんなで笑う


前よりもっと幸せに思う
組員さんが私に話しかければ
涼介さんは相変わらず舌打ちする


『涼介さん、舌打ち』


「…ちっ……わかってる」


『あ、ほら今も……』


それを見て、みんなが笑ってくれる
そして……



『…おやすみなさい』


35日ぶりに
涼介さんに抱きしめられながら寝る


……。
緊張する。


……だめ、寝れない
そう思って目を開けると
涼介さんが私を見ていた


『……ずっと見ていました?』


「……悪い?」


『……いえ』


悪くないけど…
そんなに見られると……


そう思っていたら
私の頬に涼介さんの手が触れる
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