女子高生の私と不機嫌な若頭


学校もこの時期になると午前中で終わり
放課後、みんなでバレンタインのコーナーに立ち寄る


みんな、好きな人や彼氏がいる
私も……けど、涼介さんの事は言えてない


「杏奈は誰にあげるのかな?」


いつも私の事を気にしてくれて
いつもマメに連絡をくれていた沙耶


『……うん、まぁ』


「ははーん…やっぱり。急に綺麗になったなって思ってたんだよねー」
「誰?誰?教えてよ」

高校生活、全く恋愛をしていない事を知っている沙耶は興味津々だ


『沙耶の知らない人なんだ……年上の人。今度ちゃんと紹介するね』


改めて言うと恥ずかしい


「うん、うん、楽しみだな……あ、卒業式に来たりする?」


卒業式にかぁ……
どうだろう…来てくれるかな?
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