女子高生の私と不機嫌な若頭


「……ちょっと、美味しい」


お昼ご飯は
勝手に冷蔵庫を開けて
あり合わせのものでパスタを作った


『ありがとうございます』


「ねぇ、オーナーは食べたことあるの?」


「へ?私の手料理ですか?ないですよ。だってご飯は涼介さんのお母さんが作ってますから。私はお手伝いしかしません」


別にそれでいいと思っていたけど
白鳥さんに作っていたら
涼介さんにも作ってあげたくなった



「はぁ……オーナーが羨ましいわ。杏奈みたいな妻が欲しいわ」


知らないの発言に笑ってしまう


『白鳥さん……妻じゃなくて、家政婦ですね。ふふふっ、安くしときますよ』


白鳥さんが言った「妻」は
気にすることじゃないと思っていた
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