女子高生の私と不機嫌な若頭



『……できたー』


ラッピングも終わり、やっと完成
足りないかもと多めに作った


そして……


『白鳥さん、はい』
『私から愛を込めて』


白鳥さん用に作った
白鳥さんはビックリしていたけど
もらってくれた


「全く、あんたって子は……」


時計を見ると、もう5時を過ぎていた
涼介さんに連絡しないと……
そう思い電話をしようとしたら
タイミングよく携帯が鳴る


相手は……涼介さん


「終わったか?」


『はい、今連絡するところでした』


「下にいる」


そう言って電話が切れた
……え?下にいる?


窓から下を見ると
そこには白いワゴン車


あれは……涼介さんの車だ
私は白鳥さんにお礼を言い
涼介さんの元へ急いだ
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