女子高生の私と不機嫌な若頭
幸せなひとときはココまで。
家に帰って、みんなにチョコを渡せば
涼介さんの怒りはマックスだった
「なんで手作りすんだよ、俺のだけでいいだろ?っつーか、俺以外は必要ねぇだろ?……おい、お前……喰うなっ」
組員さんがビクビクしている
『……涼介さん、食べてもらいたくてせっかく作ったんですよ?それを食べるなって何ですか?……そんなこと言う涼介さんとは一緒に寝ません。今日は三宅さんのお部屋にお泊まりしようかな』
そう言うと涼介さんの怒りは三宅さんに向けられた
けで三宅さんは慣れているのか
「おや、それでは紅茶の用意をしようかな?それともコーヒーがいいですか?」
涼介さんが怒っていても関係ないみたい
『私、紅茶がいいです。あっ、涼介さんにあげたチョコレートケーキもあるんで食べちゃいましょう』
さすがにそれは嫌だったみたいで…
「……お前ら、味わって感謝して食え」
私も三宅さんもそれには笑ってしまった