女子高生の私と不機嫌な若頭
卒業
「いただきます」
そういって涼介さんの手にはフォーク
その姿が可笑しい
涼介さんは一口……二口と
ケーキを口に運んでいく
何も言わない
ただ黙々食べている
……多分、甘いものは苦手なのかな?
そう思ったら更に可笑しい
「……ごちそうさま……げふっ」
そんな姿が可愛らしい
『ふふっ……』
『食べてくれてありがとう』
やっぱり甘いのは苦手みたいで
その日はずっと、げふってしてた
その度に私は笑ってしまう
そして、やっぱりこの人なんだと
再認識した