女子高生の私と不機嫌な若頭


沙耶が言う若様
それは私の知らない涼介さんだった


涼介さんは若手実業家
そして岸谷組の若頭として
地位と名誉……そして容姿
何も申し分がない

女子は一度どいいから抱かれたいと、
男子は涼介さんの下で働きたいと……

当時……裏切られた彼女と別れた後で
若干自暴自棄になっていたから
余計、羽目を外していたんだと思う


それが数年続いたが
それが一切無くなった
街であまり見かけなくなったという


その時期は……2年くらい前
それは、私が涼介さんのお店に行った頃



「あーぁ、私も一度でいいから抱かれたかったなぁ……で、どうなの?若様と!やっぱりとろけるくらい?」


沙耶はガンガン聞いてくる
そんな話も慣れていない私は
終始赤面……そして変な汗


『さ、沙耶っ。そういう話はまた今度……ねっ。もう、やめてよ……』


恥ずかしくて顔から火が出そうだった
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