女子高生の私と不機嫌な若頭
不良達のおかげで人ごみも
難なく歩く事が出来て
すぐ涼介さんの元へついた
「涼介さん、杏奈さんをお連れしました」
……杏奈さんって同い年でしょ?
そう思っていたら
校門の壁に寄りかかっていた身体を起こし涼介さんがこっちを見た
不良達の身体はビクッとしていた
「ご苦労さん、助かった」
そういうと、ホッとしたみたいだった
『……涼介さん』
そういうと私へ目線が動く
そして一歩ずつ涼介さんに近づき
涼介さんの前に立つ
「卒業、おめでとう」
『……ふふっ、ありがとうございます』
『それと、学費も……ありがとう』
翔子さんが払うと言ってくれた
けど……内緒で翔子さんが教えてくれた