女子高生の私と不機嫌な若頭



「ちっ……言いやがったな、お袋の野郎」


『ちゃんと学費は返すから……結構かかっちゃうかもしれないけど』


そういうと涼介さんの口角が上がった


「ふっ……杏奈がいればいい」


そういって優しく抱きしめてくれて
おでこにコツンと涼介さんのおでこがくっつく……


これは……もしや……


『…ダメですよ。みんながいます』


「だから?」


『……恥ずかしいです』


「気にすんな」


『……無理です』


「無理じゃねぇ」


『無理でーーんっ!涼介さんっ!』


話してる最中に
ちゅっ…と軽くキスをしてきた


怒っても涼介さんは気にしていない様子
近くにいた沙耶は……顔が真っ赤。
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