女子高生の私と不機嫌な若頭


買った?……買った……ん?
何を……?


ここ?
んー…マンション?


へー……
涼介さん金持ちなんだ……


他人事のように考えていた



「……杏奈?おいっ、杏奈」


『…へ?……あ、何?』
『あ、買ったね。うん、うん』


私の反応に涼介さんはため息をつく


「あのな、杏奈。明日にでもここに引っ越そうと思うんだ」


……そうなんだ
明日にも……って急だな
ってことは私はどうしようかな

岸谷の家に……涼介さんの部屋を使わせてもらっていいのかな?
それとも、仕事もするし一人暮らし?


……一人暮らしも楽しそう
白鳥さんとお泊りしたり
沙耶呼んで女子会出来るし

あっ。それがいいなぁ


そんなことを考えていたら
涼介さんのため息が聞こえる
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