女子高生の私と不機嫌な若頭
「杏奈は未成年だ。親の管理下にある。ひどい親でもお前の父親だ……頭下げて書いてもらった」
『……えっ。会いに行ってきたの?』
お父さんは確か……刑務所にいるはず
わざわざ会いに行ったなんて……
「ああ、けどあの時の親父さんとは別人だった。泣いて謝っていた……杏奈がいつ親父さんの事を許すかわからない、もしかしたら一生許さないかもしれない、けどいつか、また会える時がきたら……言いたいだけ文句を言えばいい。その時は俺も一緒に行くから」
いつか……
いつか前みたいなお父さんに戻ってくれたらって思っていた
涼介さんにはなんでもお見通しなんだ
……涼介さんって凄い
『ありがとう、涼介さん』