女子高生の私と不機嫌な若頭


『雄哉!雄哉!』


何度呼んでも、反応がない
ぐったりしている
額に手を当てれば
かなりの熱さ……


熱がかなり上がっている
お父さん……気づいてるの?
お粥があるから、一度は来たんだよね


それより、早く医者に……
病院に行かなきゃ……

雄哉の着替えを無造作に鞄に押し込み
バスタオルで雄哉を包み抱きかかえた


病院に……行かなきゃ
急いで階段を駆け下りると
上半身裸でパンツ一丁の父がいた


「うるせーなっ、静かにしろやっ」


雄哉が大変な時に……こいつは…
怒りを感じた

『雄哉をみててってお願いしたじゃない!どうして見ててくれないの!?』
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