女子高生の私と不機嫌な若頭

怒りに任せて
私は大声で怒鳴っていた

「は?見てたし、お粥も持っていった。こぼしたのも雄哉だし、吐いたのも雄哉」

お父さんは信じられない言葉を話す

「別に俺には関係ない」


『それでも父親なの!?』


私の怒りは達していた
今まで我慢していた分……


「……ん……おね…ちゃ…」

意識朦朧としている雄哉
こんなコトしている場合じゃない

急いで玄関を出た
病院……病院……そう考えていたら


「貸せ」


そんな声が聞こえた
えっ……この声は……
そう思って振り向けば、涼介さんだ


『……ど……どうして…』


「いいから…」


そう言って雄哉を私から受け取り
涼介さんは走り出した


えっ!?えっ?
訳がわからず……
けど、今は涼介さんに頼るしかない
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