女子高生の私と不機嫌な若頭


大丈夫って言ってないと
どうにかなりそうだった


涼介さんは、そうかと言って
ソファに座り、隣を叩いた


ん?……座れってこと?
多分そうだろうと
私は涼介さんの隣に座る

座ると涼介さんに肩を引き寄せられる


『り、涼介さんっ!』


「いいから」


『え?でも?いや……』


男の人に抱き寄せられることなんて
まず無くて焦ってしまう


「泣きそうな顔してる」


そう言う涼介さん
自分が泣きそうだって初めて気がついた



『……ありがとうございます』


そう言って私は涼介さんに寄りかかった
< 45 / 314 >

この作品をシェア

pagetop