女子高生の私と不機嫌な若頭
大丈夫って言ってないと
どうにかなりそうだった
涼介さんは、そうかと言って
ソファに座り、隣を叩いた
ん?……座れってこと?
多分そうだろうと
私は涼介さんの隣に座る
座ると涼介さんに肩を引き寄せられる
『り、涼介さんっ!』
「いいから」
『え?でも?いや……』
男の人に抱き寄せられることなんて
まず無くて焦ってしまう
「泣きそうな顔してる」
そう言う涼介さん
自分が泣きそうだって初めて気がついた
『……ありがとうございます』
そう言って私は涼介さんに寄りかかった