女子高生の私と不機嫌な若頭
女の私
点滴が終わり家路とつく
雄哉はスヤスヤ寝ている
『大丈夫です……この時間なら、父も寝てますから』
言葉少なく心配をしてくれる涼介さん
歩いて帰れる距離だったから
歩いて帰ろうとすれば
涼介さんが険しい顔をする
「送る」
そう言ってくれた涼介さん
雄哉をまたおんぶしてくれた
家に着けば、やっぱり静かだ
お父さんは寝てるんだろう
『ありがとうございます……本当に助かりました』
お礼を言うと涼介さんは
私にあるモノを渡してくれた
え?……と思って受け取った
「何かあれば連絡すれ」
そう言って帰って行った
受け取ったモノを見れば名刺